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飛散量が少ないから安心、は大きな間違い!~花粉症~

昨年は記録的な花粉の飛散量を記録した年でしたが、今年度の花粉飛散予想は昨年と比較してかなり少ないとのこと。
ホッと胸をなでおろす方がおられるかもしれませんが、実は安心ではありません。

花粉症というものはスギ花粉に対する抗体が一定量を超えたときに発症すると考えられていますので、飛散量が多いシーズンは新たに発症してしまう人が多いのですが、飛散量が多かった時に持ちこたえた方も翌年のわずかな飛散量で発症してしまうことが実は少なくありません。

花粉症になると、通常の能力を100とした場合、花粉の飛散時には3割以上も落ち込むというデータもあります。
「たかが花粉症」、などとは言えませんよね。

花粉症の原因である花粉は「アレルゲン」と呼ばれ、これを体内で退治してくれる「マクロファージ」の働きが活発であれば正常な免疫反応で対応できますが、マクロファージが弱体化していると免疫反応が故障し、結果として花粉症の諸症状が出てきます。
花粉症 イスクラ鼻淵丸

こうした免疫反応の話としてはカラダの免疫の大部分は腸内バランスに起因していることが最近の研究でわかっており、まずは生活習慣の改善による腸内環境の改善をひとつの目標にしてみるというのも効果的な花粉症対策になるでしょう。

また、もちろん漢方薬でも「イスクラ鼻淵丸」のように起こる症状を改善する良いお薬もございます。

執筆:漢方のスギヤマ薬局 杉山卓也

2013年8月28日