健康情報、漢方関連のトピックを掲載しています。

血流の意義

先日、地元の「けんこう祭り」にて血流測定&健康相談ブースにてご相談にのらせていただいておりましたが、健康や血液の流れに対して多くの方が関心をお持ちであることがわかり、有意義な一日でした。

血の流れというものは例えて言うなれば車にとってのガソリンと同じもの。
血液が巡ることで体温は維持され、体内の老廃物はろ過器官に運ばれ、そしてなにより血液が流れることで私たちの体は潤滑に動くことができています。

血流が滞るというのは意識として肩こりや貧血などには直結しますが、それだけではなく、ぱっと思いつくだけでも生理痛、生理不順、体の痛み(頭痛、腰痛、神経痛、関節痛など)、しびれ、高血圧、糖尿病、高コレステロール血症、不妊、ガン、子宮内膜症、子宮筋腫、こむらがえり、シミ、そばかす、抜け毛、爪、髪の傷みなどなど、ほぼすべての病気に関係するといっても過言ではありません。

血液をサラサラにするというのは言葉では簡単ですが、実はそうたやすくできることではありません。ワーファリンやバイアスピリンなどの薬を「血液をサラサラにする薬です」と説明することがありますが、梗塞などの危険性が高い場合は効果の発現までに時間が短いということもありますので大切なお薬ですが、こういった薬剤は血液が凝固して血栓を作ることを阻害するものであり、逆に言えば「血が固まりづらくなる」という欠点もあります。
服用時に歯医者にかかってはいけない、怪我をしてはいけないと言われるのは血が止まらなくなるからです。
納豆やクロレラなどを摂ってはいけないというのも同じ理由です。
食養生や生活習慣改善のご相談

一方で漢方薬にはそういう危険性がありません。
あくまでも血液そのものの質を高めることで血の詰まりを取り除き、血液が持つ凝固能力を邪魔することなく「血液のもともとの働き」を活発にするものです。

食養生や生活習慣の改善によって血液をキレイにする、ということも大変に意義のあることですが、加齢などにより、それだけでは対処できない事態も起こりうる中で、漢方薬の有効性、安全性を頭の片隅に置いておかれ、もしお悩みの時には是非ご相談をいただければとと思います。

執筆:漢方のスギヤマ薬局 杉山卓也

2013年8月28日