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春は「肝」の失調にご注意を!

ようやく寒い冬の終わりが見え、春が近づいてきていますね。

漢方では春の時期は「肝」の季節と呼ばれています。漢方で言うところの肝とは肝臓という臓器を含みますので体の血液を貯蔵したり、体の害毒となり物質を解毒したりする働きを持ちますが、その他にも自律神経や新陳代謝といった体にとって大切な働きを統括している部位としても捉えられています。春はこの肝が影響を受けやすい時期とされています。体の新陳代謝は春になると活発になり、冬の間に蓄積されがちだった老廃物が外に排出されやすくなり、また気分的にも高揚しやすくなります。ただし、春の時期は環境の変化(入学、入社、転勤、引っ越しなど)が起こりやすく、また新しい環境下におけるストレスが蓄積しやすい時期でもあります。

肝はストレスに弱い部位であり、ストレスが蓄積することで上記した肝の働きが妨げられることで体の代謝、つまりエネルギーや血液の循環が低下し、また自律神経失調症の症状などが表れるようになります。春の時期は何かと精神が不安定になるお悩みを頂戴することが増えるのもこれが原因の1つです。

肝を伸びやかに元気に動かすというのが春の養生に直結します。当店では逍遥丸(しょうようがん)をはじめとした肝をケアする漢方薬のご用意がありますので不調を感じた方はご相談下さい。放置しておくと5月病などに直結することもありますのでご注意下さい!

2018年3月6日