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秋の不眠の対策を!

ようやく暑さもおさまり、本来であれば寝苦しさから開放されて夜はぐっすり・・となるはずなのになぜだろう、全然眠れない!という不眠の相談が増える時期なのです。これは実は中医学的に考えると説明がつきます。まず睡眠と脳の働きの関連は切り離せないものがあります。脳が日中の活動モードから夜間のリラックスモードへと切り替わることで自然と睡眠が誘発されるのですが、夏の疲れ(大量の発汗や暑さによる体液の消耗、冷たいもののとり過ぎによる胃腸系のダメージ)が体の五臓のうちで「心(しん)」という部位を傷めてしまうとこの心が脳のリラックスモードへの以降を調整する働きが失調してしまうことで寝付きが悪くなったり眠りが浅くなってしまうといういわゆる「不眠」が起こるわけです。こう書きますと「え?!じゃあもう今からじゃ手遅れなの?!」というお声が聞こえてきそうですが手遅れではありませんのでご安心下さい。

生活養生としては眠れないからといって夜遅くまでスマホやPCにかじりつく、というのは一番NGです。布団に入る時間は早めに。ただし睡眠予定時刻1時間以上前にお風呂は済ませておきましょう。体温が高い状態ですと寝付きが悪くなります。

胃腸系が疲れていて食欲不振や倦怠感が強く寝付きが悪いという方は「心脾顆粒(しんぴかりゅう)」を。夜中に乾燥したりほてりを感じて夜中に何度も目が覚めるという人は「天王補心丹(てんのうほしんたん)」を、気持ちが落ち着かずに気持ちが高ぶって眠れないという人は「ミンハオ」をお試し下さい。いずれも非常に効果の良い漢方薬ばかりとなります。

不眠は原因を追求し、しっかり漢方薬と生活養生を行えば高確率で改善するものです。

ただし生活習慣の改善が必要で発症から長期経過しているものは漢方の継続も必要になります。

お悩みの方はどうかお早めにご相談下さい!

2018年8月23日