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夏の終わりバテ 出ておられませんか?

ようやく夏の終りが見えて来る頃になりますと、夏のダメージが蓄積した不調が出てまいります。
実際これを書いております9月半ばの現在、「夏の終わりバテ」のお悩みが次々に寄せられております。

基本的にある季節のダメージ はその次の季節のはじめに出ます。つまり夏に蓄積したダメー ジは夏の終わりから秋口にかけて出てきます。症状としては胃腸の障害が多く、吐き気、食欲不振、体のすさまじい倦怠感、 胃もたれなどが主たるものとなります。夏の間に飲んだ冷たい ものや生ものなど胃腸に負担を与えてしまうものが少しずつ少しずつ皆さんの胃腸の働きを低下させていった結果がここに繋 がります。時期としては今からどうにかできるかと言われると あくまでも蓄積性のダメージですので時間を戻すことは難しいのですが出てくる不調に対策として用いる漢方薬のご用意は可能です。

夏のダメージは基本的には「暑邪(しょじゃ)」と「湿 邪(しつじゃ)」、そして「寒邪(かんじゃ)」の3つです。 これらは困ったことに全てまずは胃腸系にダメージを向けてし まう傾向がありますが、それぞれに用いる漢方薬が異なります。
暑邪→麦味参顆粒
湿邪→勝湿顆粒
寒邪→お腹を温める漢方(体質別に異なります)
あくまでも一例であり、体質に合った漢方薬をご相談によりお選びさせていただきますが、こうした対策漢方を用いて夏のダメージを回復させて気候の良 い秋を楽しんでいただければ、と思います。

「脾は肺を作る」という言葉がありますが、脾(胃腸系)がこの時期に傷んでいると秋に失調しやすい肺(呼吸器、粘膜、皮膚、大腸、鼻)にトラブルが繋がってしまう可能性が高くなります。
秋を健やかに過ごすためにも体調不良を諦めずにお悩みの方は是非ご相談ください。

2018年9月12日