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食べてもお腹が満たされないそれ、胃熱かも

春の時期に多いのですが、「食べても食べてもお腹が満たされずにずっと食べ続けてしまう」というお悩みをいただきます。これは胃腸が健全な状況であるわけではなく中医学で「胃熱(いねつ)」と呼ばれる病態になっている可能性が高く、実は危険な状態です。

胃熱というのは簡単に言いますと「胃の中に過剰な熱が生じ、この熱が脳に「代謝が上がっているのでもっと食べ物を入れても大丈夫」と間違った信号を送ってしまっている」状況です。当然ながら胃腸は過剰な飲食により傷み、様々な不調が出てしまうことになります。

それではなぜこの胃熱は生まれてしまうのでしょうか?考えられる原因としては「暴飲暴食」、やはりこれが一番です。慢性的な食生活の乱れが胃腸のコントロール機能を壊してしまうことになります。次に多いのがこれも慢性的に受け続ける「ストレス」です。継続的なストレスは自律神経に悪影響を与えますのでいわゆる「過食」の原因となり、これが胃熱へと繋がっていきます。大きく原因を分類をするとこのいずれか、となります。暴飲暴食が続く場合には食生活の見直しが必須になりますし、ストレス過多の生活の場合にはストレスケアの重要性が高くなります。

いずれの場合にも原因をしっかりと認識したうえで生活の見直しをすることが必要です。その上で胃腸の機能を改善する漢方薬やストレスケアを助ける漢方薬を使うのが良いでしょう。胃熱症状は春に多いお悩みですが通年起こり得る病態です。お困りの方はぜひご相談下さい。

2024年4月11日