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夏の終わりの疲れに養生法を!

漢方の用語で夏の養生法としてこんな言葉があります。
「少し遅く寝て早起きし、夏の日の長さや暑さを厭わず、気持ちを愉快にして怒らない。体の中の気を発散させれば、秋に向かって元気に暮らせる」
これは真理ですね。

体にストレスや疲労を溜め込むとこれが体内で余剰な「熱」となり、ますます暑さを助長させ、体の体液を消耗させていきます。
涼しい時間に睡眠をとり、体力を温存させて精神を安定した状態に保つことで夏の暑さに負けない態勢をとることができます。

飲食の不摂生(食べ過ぎ、冷たいものの摂りすぎ)、寒熱の不調生(冷房の使いすぎ、汗のかき過ぎ)、精神的ストレスは全て胃腸系にダメージを与えます。
ここにロンドン五輪などの睡眠不足を招いた事態がプラスされると..
もれなく「夏疲れ」の症状が完成します。
夏の終わりの養生

大切なのはこれらのマイナス要因と逆のことをすること、そして何より大切なのは休養です。
精神的、肉体的問わず漢方薬にはこうした症状を回復させる「回復剤」が多くあります。
季節に即した回復剤を用いることでこれから激増していくであろう夏の終わりの不調から身を守ることができます。

執筆:漢方のスギヤマ薬局 杉山卓也

2013年8月28日