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乾燥肌の原因

冬場の乾燥からくるかゆみのご相談が増えてまいりました。

大気の乾燥というのが大きな要因になっているのは言うまでもないのですが、もともと乾燥肌の方には大変に辛い季節となります。

そもそも乾燥肌になってしまう原因としては大きく分類して2つあります。

ひとつは「血液不足(血虚 けっきょ)」という体質の方。
血液不足になると体を潤す「湿潤作用」が低下し、乾燥肌になります。その他にも髪がパサついたり、爪が割れやすくなったりします。こういう方には血液を増やす漢方薬(婦宝当帰膠 ふほうとうきこうなど)が効果的です。
麦味参顆粒 ばくみさんかりゅう

また、もう一つは「津液不足 しんえきぶそく」という病態により引き起こされる乾燥。これはご高齢の方の皮膚を想像していただきますとイメージしやすいかと思うのですが、簡単に言えば体の体液が減少し、そのために皮膚の潤いがなくなってしまっている状態です。加齢により誰でも起こりうる現象ですが、疲労やストレス、慢性病状態が続くことで津液{体液}は消耗し、同じような現象が若くしても起こりえます。
口や喉の渇き、ほてりなどの症状も出てきますので注意。
これに対しては津液を増やす効果のある「麦味参顆粒 ばくみさんかりゅう」などが非常に効果的です。

乾燥による冬のかゆみなどにも役立ちますのでお悩みの方はぜひご相談ください。

執筆:漢方のスギヤマ薬局 杉山卓也

2013年8月28日