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補腎薬で内臓の若返りを!

昨日お越しになられたお客様から興味深い一言が。

ご主人の目の老化(かすみ目等)のお悩みに対して「杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)」を差し上げておりましたところ、「おしっこが近くなった」とご主人がおっしゃっているというのです。

詳しく聞けばこのご主人さん、もともとお小水の回数が非常に少なく、1日に1〜2回程度ですんでいたものが3〜4回程度に増えられたので「面倒」と言う事になったそうです。

さてこれを聞いた私の第一声は「よかったですね!」でした。

奥様はキョトン。

おしっこが近くなる、というのはあくまでも漢方の服用前と比較して、という事であり一般的な回数として3〜4回というのは決して多すぎると言う事はありませんし、聞けばトイレに行けばきちんと気持ちよくお小水が出るということ。つまりこれは「出るべくして出るようになってた」ということです。

杞菊地黄丸等の「補腎薬(ほじんやく)」といわれるカテゴリの薬は内臓の老化を防ぎ、アンチエイジング(若返り)を主としている漢方薬です。すなわち腎膀胱系がこの漢方の服用により適正なろ過機能をし始めているということです。

事実、夜間や睡眠中のお小水が増えたり、尿意だけで出ない、ということは全く起きていないということですので気持ちよく排泄が起こるのを「面倒」と感じるのはあくまでも変化に対して戸惑いがあるためです。内臓系が元気に動き始めているということは今後、他の部位にも今までとは違う「良い兆候」が見え始める可能性もあります。

漢方の効果の実感にはこのように実に様々な反応があり、興味深いものですが、是非とも前向きにとらえていただき、楽しんで漢方ライフをお過ごしいただければ、と思います。

執筆:漢方のスギヤマ薬局 杉山卓也

2014年1月11日