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漢方で体の中から潤いを作り出す

冬の時期になると乾燥肌をはじめとする「潤い不足」のご相談が急増します。

痰が切れにくくなったり、呼吸器のイガイガした不快感なども同様の原因で起こります。乾燥の症状が出ますと多くの方が水分補給を考えられると思います。

確かに発汗した後などの水分補給は必要ですが、例えば加齢や産後など、原因が体内の慢性的な虚弱によるものだった場合、水分補給は効果がなく、過剰に水分を飲めば逆にむくみや耳鳴り、めまいなどの不調を引き起こします。

漢方では体内を潤す「滋潤(じじゅん)」をコンセプトとして体の中から津液(いわゆる体液のこと)を増やす漢方薬を用いていくことが非常に効果的となります。生薬で言えば地黄(じおう)、麦門冬(ばくもんどう)、人参(にんじん)、百合(ゆり)などがこれに当てはまります。

当店の漢方薬で言えばまず補腎薬と言われるカテゴリのものがお勧めです。、ルモン分泌や子宮・卵巣の働きをアップさせることより子宝をサポートするものとしても重宝されていますが、体に潤いを与える「滋潤作用」が高く、漢方でいうところの「腎(じん)」を強力に補い、若返りとしての潤いを取り戻すことが可能になります。また、婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)などの血液を補う漢方薬や麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)などのような津液を補う漢方薬も非常に効果的です。

乾燥は体内の血液・津液を補うことで改善することが可能です。

漢方薬で心と身体に潤いのある毎日作りを行ってみませんか?

執筆:漢方のスギヤマ薬局 杉山卓也

2015年2月3日