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出血傾向に漢方薬や田七人参の力を

「出血」というのは厳密に言うと部位により喀血、咳血、吐血、 便血、溺血、崩漏という区別がありますが部位に違いがあっても 原因的には「熱」「虚」「瘀血」のいずれかにより引き起こされ ると中医学では考えます。これらの原因が体の中に存在する場合、 この原因を取り除く、あるいは改善させることで自然に出血傾向 は改善に向かいます。しかし、実際にはひとつの原因だけで出血 が起こっている可能性は低く、いくつかの病因が組み合わさって 起こっていることが多く見られます。こうした出血傾向について、 長らく続いておられる、断続的に起きておられる、病院に行って も治療法が特に無いと言われた・・という方は決して少なくない と思います。漢方薬としては前述したように各々の虚弱な部位や 外部からの刺激を取り除くという治療に合わせて「田七人参【で んしちにんじん】」の服用がお勧めです。止血と活血(血液の状 態を良くする)という2つの作用を併 せ持つ田七人参は「金不換(金より価値がある)」と言われるほど中国で重宝されてきた生薬であり、血液の質を高めなが ら出血を止めるという優れた能力を持っ た生薬です。また肝機能の失調などにお悩みの方にもお勧めできます。この他にも出血改善には様々な漢方薬もお役に立ちますので長引く出血のお悩み のある方は是非ご相談下さい。

2018年9月12日