「呼吸」は命を維持するために必須の動作ですよね。人間は意識せずとも生まれた時から呼吸をすることができますが、実はこの呼吸に何らかのプレッシャーによる負荷がかかった時には呼吸機能が低下してしまい、体の調子を崩してしまうことが起こる可能性があります。

そこで今回は体の機能をしっかりと維持するための呼吸法についてお教えしていきたいと思います！

まず、正しい呼吸の基本は肺呼吸や口呼吸ではなく「腹式呼吸」を意識していただければ、と思います。腹式呼吸は少ないエネルギーで効率の良い呼吸ができるので、特に肺が弱く、気管支炎や喘息などをわずらっている方には最適の呼吸法と言えます。

複式を意識しない呼吸では吸った酸素の７０％ほどしか吐き出せていないと言われていますが、腹式呼吸ではゆっくり深く呼吸をすることによって肺の中の全ての酸素を吐き出すことができます。

腹式呼吸は主に横隔膜の運動により行われ、末梢血管が広がり、心拍数が減り、血圧が下降してリラックス神経が優位になります。ストレスや緊張を強く抱えていたり、疲労が溜まっている状況では呼吸は自然と浅くなっているものなので意識的に腹式呼吸を取り入れていくと良いでしょう。腹式呼吸のコツは鼻から空気を吸い込み口から吸わないこと。しっかりとお腹に力を入れて吸ってから力を抜いて吐ききること、が大切です。

逆に手早く勢いよく何かをすませたい！と思った時は胸式呼吸で体の臨戦態勢を整えることができるので上手に使い分けていくと良いでしょう。

神経的なお疲れが激しく、呼吸が上手くできていない時には漢方薬も有効ですのでいつでもご相談くださいね！