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熱中症になりやすい人、なりにくい人

猛暑の夏時期、熱中症が心配になりますよね。

一般的に熱中症になりやすいのは高齢者や乳幼児、運動習慣のない人、太っている人、暑さに慣れていない人・・と言われます。特に高齢者や乳幼児は体温調節機能の衰えや未発達ということで体内に熱がこもりやすく(体温が上がりやすい)なる、というのが大きな要因でリスクが高いと言われます。

高齢者の方の多くは「陰虚(いんきょ)」という体の潤いが不足する病態に傾きます。これは加齢に伴う老化現象として捉えればある程度は致し方ないことなのですが、寝不足や夜ふかしにより陰虚体質は若い方でも起こりうるので注意が必要です。

また、太っている人は「実証」という病態になっていることが多く、乳幼児とはまた別の理由で体の中の熱が外に出にくくなることで熱中症のリスクが高まります。特に肥満体質であまり汗をかかない人や便通の悪い人は要注意です。

また、夏バテになっている人も危険度が高いのですが夏バテの中でも特に「胃腸バテ」の人はリスクが高くなりがちです。胃腸バテは食欲不振で栄養がどうしても不足しがちであったり、下痢や軟便により健常な方よりも脱水のリスクが高くなります。熱中症は夏真っ盛りでももちろん起きますが、気温が上がりはじめの7月にも暑さに慣れていないために起こる可能性が高くなりますのでこちらもご注意を。

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2023年7月18日