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「太れない」を中医学的に解説します!

漢方相談ではダイエットの「痩せたい」というお悩みに日々向き合い、お悩みの方の生活習慣やライフスタイルを鑑みつつ、適正な生活の作り方(食養生を含む)を一緒に組み立てながらその計画を成し遂げるためにサポートとして使うことのできる漢方薬をお使いいただいており、基本的にはきちんと成果を上げさせていただくことが多いと感じています。

しかしながら世の中には反対に「いくら頑張って食べても太れない」というお悩みがあるのも事実です。

これは痩せたいと願う方からすればとても贅沢な悩みのように見えることがあるかもしれませんが実際に「太りたい」と悩まれる方からすれば同じくらい悩ましいものです。ではなぜ「太れない」のか。これは中医学的には「脾」と呼ばれる胃腸を中心とした消化器系の働きを担う部位が弱ってしまっている可能性があります。これは先天的なものもありますが後天的に胃腸を傷めたりすることが続くことでも起きます。

脾が弱るとそもそもあまり食欲がわかず、せっかくものを食べてもそれが上手に消化吸収されません。結果として「頑張って食べても太れない」という状況になってしまうのです。さらに脾が弱い方は筋肉もつきづらい、ということもあり筋トレに励んでも思うような結果にならないこともあります。こうした脾が弱い「脾虚(ひきょ)」体質を改善させるためには漢方薬が非常に有効です。

脾虚の体質をさらに細かく分析し、より適正な漢方薬を継続的に使うことで脾の働きを高め、きちんと適正に体重や筋肉量を増やすことが期待できます。お悩みの方はぜひご相談下さい!

2023年6月14日