梅雨時期のぐるぐるめまい対策!
梅雨時期になると特に増えるお悩みが「ぐるぐる(回転系)めまい」です。
朝起きた途端に天井がぐるぐる回っていて起き上がることができなかった、など生活に支障をきたすようなひどいめまいが起こることもしばしば。原因はやはり梅雨時期の「湿邪」です。湿邪が胃腸を侵すことで身体の水分代謝が乱され、めまいを起こしてしまうというメカニズムになります。
めまいは大きく分類すると水分代謝の異常による「ぐるぐるめまい」と貧血(血虚)による「フラフラめまい」があります。日常的に気候などとは無関係に地面が揺れているようなめまいや、動いた時にたちくらみが起こるようなめまいは貧血系に分類されます。これは血を補う漢方薬を中心に使っていくことで改善できることが多いものです。
一方で「気象病」などと近年では呼ばれるようになった気候や気圧によって引き起こされる回転系のめまいは胃腸虚弱で乗り物酔いなどを起こしやすい方によく起こるめまいと言えるでしょう。これは中医学的には「水毒(すいどく)」や「水滞(すいたい)」などと呼ばれる体質が引き起こす症状です。
改善のためには胃腸系の機能を高めながら水分代謝をサポートしていくことができる半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)などがよく使われます。その他にも体質によってはぐるぐるめまいとフラフラ目眩が混在するケースなどもありますので、梅雨時期だけではなく慢性的にめまいにお悩みの方もぜひご相談下さい。
漢方薬で根本原因を治すことで改善が見込めることが多くあります!
2024年5月14日