夏の暑さには必須の漢方薬!
「今年は猛暑になりそうです」というTVのお天気番組のコメントを聞いていて「猛暑でない夏なんてあったっけ・・・?」と思った私です。例年「異例の暑さ」と繰り返されている日本の夏ですが、世界的な温暖化の影響があるのかないのかは別として、とにかく今年も猛暑に向けての対策が必須であることは間違いなさそうです。
日本の夏の厄介なところは地点によっては40度近くまで上がる酷暑に加えて高い湿度が合わさることでさらに身体の疲労度が増してしまう点にあります。
もともと中医学では過剰な暑さは「暑邪(しょじゃ)」と言われ、身体のエネルギーと潤い、これをそれぞれ「気(き)」と「陰(いん)」と呼びますが、これらを大きく消耗する、と言われています。熱中症はまさにこの気と陰が大きく損なわれた「気陰両虚(きいんりょうきょ)」という病態です。
ではここに過剰な湿気が伴うとどうなるのか?過剰な湿度は「湿邪(しつじゃ)」と呼ばれ、体内に入ると胃腸障害やめまい、耳鳴り、頭重などの症状を引き起こします。重さを持つ湿邪は体全体を「だるおも」状態にしてしまうのです。エネルギーや潤い不足が起こる暑邪+体内の水分循環を停滞させてしまい、胃腸を水浸しにしてしまう湿邪の組み合わせは最悪で、暑さのバテとだるさのバテを併発してしまうことになります。
そこで暑邪によるバテを改善する「麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)」と湿邪によるバテを改善する「勝湿顆粒(しょうしつかりゅう)」が大活躍します。
それぞれの症状、あるいは併発する場合は2つの漢方薬を合わせて使うことで日本の夏を乗り切る力になります。ご不安のある方はぜひご相談ください。
2024年6月22日