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秋冬は「肺」に厳しい季節

秋冬の時期になると肌の乾燥、呼吸器の不調、夜間のほてりやだるさ、寝汗などの症状があらわれる方が増えます。これは秋冬特有の不調とも言えます。

秋になると大気中に乾燥の害である「燥邪(そうじゃ)」が増えてきます。夏の高温多湿から大きく湿度が下がることで「肺」に大きな負荷がかかることになります。燥邪が肺を傷めることで上記したような不調が出ることになるのですが、この理由は肺が統括しているのが「皮膚」と「呼吸器」だからです。さらに肺は外部から侵入してくる異物に対しての対抗力についても深く関与していることから「アレルギー疾患」や「感染症」に対しても関係性が深い臓腑です。

これはすなわち肺の失調とともにアレルギー疾患(喘息、アトピーなど)の増悪や、感染症にかかりやすくなる可能性がある、ということです。対策としては、まず肺は乾燥を嫌いますのでもしもお部屋が乾燥してきているのであれば部屋の加湿を行う、外に出る時は乾燥予防のためにマスクやのど飴をなめる、などが良いでしょう。

また、例年秋冬になると不調が起こるという方は肺を強化したり、適度に潤いを与えてくれる漢方薬として「補陰(ほいん)」の作用を持つものが非常に有効です。

お悩みの方はぜひご相談ください。
健やかな肺を作り、健康で楽しい秋をお迎えください!

2024年9月5日