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「満腹」が健康長寿を邪魔する?!

食欲の秋。美味しいものが溢れる季節ですよね。

でも実は「満腹状態が老化を速める」という研究があるので食べ過ぎにはご注意を。過食や満腹感が続くと、体内の代謝が過度に活性化され、老化に関連するさまざまなプロセスが促進される可能性があります。

例えば、過剰なカロリー摂取は、酸化ストレスや炎症反応を引き起こし、細胞やDNAに損傷を与えるリスクを高めます。これにより、老化の一因である細胞の劣化や機能低下が進行してしまうのです。

その一方でカロリー制限が老化を遅らせることが研究で示されています。カロリー制限を行うと、サーチュイン遺伝子と呼ばれる長寿遺伝子が活性化され、細胞の修復や老化の抑制に寄与することが知られています。

また、満腹感を避けることはインスリン抵抗性の改善や、慢性疾患リスクの低減にもつながり、結果的に老化の進行を抑える効果があります。

満腹を避けて適度な食事を心がけることが、老化を遅らせる重要な要素と考えられているわけです。

一食ごとに満腹を作るのも問題ですが、「1日3食が健康的」とそれぞれの食事の合計でオーバーカロリーになってしまうことにも注意が必要です。必要な栄養素はバランスよく摂取しつつ、自分に合った食べ方を模索することが大切です。

それでもどうしても美味しいものの誘惑に負けてしまった時には消化を助ける生薬が入っている「加味平胃散(かみへいいさん)」などを活用するのも良いと思います。

腹八分目を守りつつ、秋の味覚を健康的に楽しんでくださいね。

2024年10月2日