眼精疲労は肝の疲労
中医学では、眼精疲労は五臓の「肝」と深く関係しており、肝に蓄えられている「肝血」を養うことで目の疲れや機能を改善することができる、と考えられています。
また、中医学では「肝は目につながり、腎は瞳をつかさどる」と言われ、肝と腎は互いに働きをサポートし合う関係にあります。肝臓は目の栄養源となる血液を貯蔵しており、ストレスや過労などの影響を受けやすいのが特徴です。読書やパソコンなどによる目の酷使や、ストレスや疲労による肝の機能低下によって、肝臓の血液が消耗され、目が疲れやすくなります。また、冬の寒さは腎を弱めてしまうので、関連性の深い肝もまた、ダメージを受けてしまうことになるので冷え対策も大切です。
かすみ目、極度の眼精疲労、眼痛、視力低下などにお悩みのかやは目をいたわることはもちろんですが、ストレスや冷えのケアにも注意してみると良いでしょう。漢方薬では肝血を補う「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」や、肝と腎の虚弱を改善させる「杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)」など、目の不調を改善させる優れた作用を持つものがたくさんあります。
ご自身の目の不調に合わせて活用いただくことで、目の健康のために大きな力になると思います。一生大事にしたい大切な目。目の不調でお悩みの方はぜひご相談ください。
2025年1月11日