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黄耆の話

中医学で古くから重宝されてきた生薬のひとつに「黄耆(おうぎ)」があります。マメ科の植物で、その根を乾燥させたものが薬効を持ち、特に「皮膚や粘膜を強化する力」で知られています。

黄耆は「補気薬」の代表格で、体を動かすエネルギーである「気」を養い、免疫力を高める作用があります。私たちの体表には「衛気(えき)」と呼ばれるバリアのようなものが存在するとされ、外からの風邪やウイルス、アレルゲンなどを防いでくれます。黄耆はこの衛気を強め、皮膚や粘膜を丈夫に保つことで、風邪をひきにくくしたり、アレルギー症状を和らげたりする効果が期待できるのです。

また、皮膚の修復や保護作用にも優れており、慢性的な皮膚トラブルや傷の治りが遅いときにも役立ちます。近年では、現代医学の研究でも黄耆に含まれる成分が免疫細胞を活性化し、抗酸化作用を発揮することが確認されつつあります。そのため、粘膜の乾燥や弱さからくる喉や鼻の不快感、さらには加齢による肌の衰えにもサポートが期待できます。疲れやすく風邪をひきやすい人、肌や粘膜が弱いと感じる人にはまさに心強い生薬。黄耆は単独でも使われますが「衛益顆粒」などの漢方薬に配合されることで効果は飛躍的に高まり、体全体を底上げしてくれます。

々の生活の中で、皮膚や粘膜を守る見えない盾を育ててくれる黄耆の力を試してみたい、という方はぜひご相談下さい。その効果に驚かれると思います。

2025年9月26日