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季節の変わり目のめまいや耳鳴りへの対策を!

季節の変わり目になると「めまい」や「耳鳴り」に悩まされる人が少なくありません。気温や湿度、気圧の変化は身体にとって大きなストレスとなり、自律神経や循環に影響を及ぼします。ここでは西洋医学と中医学、それぞれの観点から原因と対策を整理してみましょう。

季節の変わり目に多いめまいや耳鳴りは、自律神経の乱れが大きな要因です。気圧の変化によって血管が拡張・収縮を繰り返し、血流が不安定になると、内耳のリンパ液の循環が乱れてバランス感覚に影響を与えます。その結果、めまいや耳鳴り、さらには頭痛や吐き気が出ることもあります。また、睡眠不足やストレスによるホルモンバランスの乱れも、症状を悪化させる原因です。特に女性はエストロゲンの変動が自律神経に影響しやすく、症状を訴えるケースが多く見られます。対策としては、十分な睡眠・規則正しい生活・適度な有酸素運動が有効です。

また、気圧変化に敏感な人は、天気予報アプリで気圧の動きを把握し、前もって体調を整える工夫も役立ちます。中医学では、めまいや耳鳴りは「腎」「肝」「脾」の機能と深く関係しています。腎は「耳」を司るとされ、加齢や疲労、ストレスによって腎のエネルギーが不足すると「腎虚」による耳鳴りやめまいが起こりやすくなります。また、ストレスや怒りによって「肝」の気が滞り、上へと過剰にのぼると、「肝陽上亢」と言われる病態が生まれ、頭に熱がこもってめまいや耳鳴りが生じます。さらに、湿度や飲食の不摂生により体内に余分な水分(痰湿)がたまると、頭の中が「霧がかかったように」めまいを感じることがあります。

漢方薬では、腎虚には「杞菊地黄丸」などの補腎薬、肝陽上亢には「釣藤散」、痰湿には「温胆湯」などが用いられます。また、季節の変わり目は特に「養生」が大切とされ、過労を避け、温かい食事を心がけ、冷えや湿気から身を守ることが勧められます。季節の変わり目に起こるめまいや耳鳴りは、一見小さな不調に見えても、自律神経や体内バランスの乱れを示す大切なサインです。西洋医学的には生活リズムの安定、中医学的には「腎」「肝」「脾」を整える養生が鍵となります。日々の習慣を見直し、自分の体調の変化に敏感になることが、症状を和らげる第一歩となるでしょう。

2025年9月26日