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最近増えています〜悪夢を見る人が増えている理由

「最近、嫌な夢ばかり見る」という声をよく耳にするようになったのではないでしょうか。

これは実は気のせいではありません。近年の研究では、ストレス社会の深刻化に加え、睡眠の質そのものが低下していることが、悪夢の増加と関係していると考えられています。

科学的には、悪夢はレム睡眠中に起こりやすいとされています。ストレスや不安が強いと交感神経が優位になり、本来深く休むべき睡眠が浅くなることで、レム睡眠の割合が増加し、感情的で不安定な夢を見やすくなるのです。またスマートフォンの使用による寝る前のブルーライト曝露も、自律神経のバランスを乱す一因として指摘されています。中医学的な観点からは、悪夢は「心」と「肝」の乱れと深く関わると考えられています。「心」は精神活動を主る臓であり、ここが不安定になると「心神不寧」という状態を招き、眠りが浅くなったり、夢見が多くなったりします。また「肝」は気の巡りを調節する役割を持つため、ストレスによって「肝気鬱結」が起こると、心にも影響が及び、悪夢として現れやすくなるのです。こうした状態に対して中医学では、「心」を養い「肝」の巡りを整える生薬がよく用いられます。

例えば酸棗仁は、心を落ち着かせ安眠を助ける代表的な生薬として知られ、酸棗仁湯という処方にも配合されています。また柴胡は肝気の巡りを整える働きがあり、逍遥顆粒などのストレス由来の不調に用いられる処方にも含まれています。生活習慣の乱れから起こる悪夢には「温胆湯」がよく用いられます。悪夢が続くときは、単なる疲れと片付けず、心と体からのサインとして受け止めることが大切です。

2026年8月25日