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めまい、耳鳴、足のツリ

秋に涼しくなると増える相談があります。
めまい、耳鳴、頭が重い、それと足のツリです。

実は、これらの症状は、お水の代謝ととても深く関わってきます。
しかし、「めまい、耳鳴、頭重」と「足のツリ」はちょっと種類が違います。
中医学では「めまい、耳鳴、頭重」は、うまく代謝できない邪魔な水が体、特に上部に溜まることによっても起こると考えます。
一方、「足のツリ」は、必要な水分が足の筋肉に届かないことによって起こってくる症状と考えています。
昔の人は、足のツリを筋肉が乾いて、硬くなっているイメージで捉えたのです。
そして中医学では、うまく代謝できている必要な水と、代謝できない邪魔な水を分けて考えています。
足のツリ

季節との関係をいうと、気温が低下することで、必要な潤いであれ、邪魔な水であれ、水の動きは悪くなります。
流れる管が縮んでいて、流れている液体もスムーズに流れないイメージです。
西洋医学でいえばリンパ系の流れがスムーズでない感じです。
その結果、不必要なところに、うまく代謝できない水が溜まり、必要なところに、潤いが届かなくなるのです。
そして、理由はもう一つあります。
それは、夏の過ごし方です。
今年の夏は特別、暑かったので、皆さんたくさんお水を飲んでいます。
そして、涼しくなってもクセで、水分をとり続けている人も多く見られます。
その結果、体の中にうまく代謝できないお水がたまり、冷えて動けなくなると、めまいや耳鳴、頭重が出てくるのです。

涼しくなって急に出てきためまい、耳鳴、足のツリなどの症状、ご相談ください

足のツリに関して言えば、夏にたくさん汗をかいていることも影響します。
汗をかくことで、筋肉から必要な潤いが失われてしまい、さらに必要な水が、冷えて動きにくくなり、筋肉にスムーズに供給されないことで、攣ってしまうと考えます。

急に出てきた症状ならば、割と簡単に治ります。
お困りの方、いらっしゃいましたら、ご相談ください。

執筆:テンミョウ薬局 天明勉

2013年8月28日