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「たかが眼精疲労」と思うなかれ!

ご相談として件数はさほど多くないのですが相当数の方が感じている「眼精疲労」。

眼精疲労の症状は、目がかすんだり、明るい所に出るとまぶしい、目の奥が痛む、充血など、人によって様々ですが、時には肩や首筋のこり、頭痛、吐き気、イライラやうつ状態など、全身症状が現れることもあります。

眼精疲労と一言に言っても、原因は目の使いすぎだけではなく肝臓や胃腸などの内臓疾患が原因になっている場合もあり、糖尿病や脳腫瘍の初期症状として現れることもあるので、たかが眼精疲労と放置しておくのは禁物です。

中医学では、目の疲労は血液の貯蔵庫である「肝(かん)」の失調にあると考えられています。目を使うと、目の栄養源である血液が消耗されます。

例えば長時間パソコン等で目を酷使すると、血液循環が悪化し、目に栄養が行きわたらなくなります。
杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)

こうした状態が慢性的に続くと、目の症状だけでなく、血行障害による頭痛や肩こりが生じます。

また、集中力の低下やイライラするなど、精神的にも大きな影響を与えることになるのです。

このような症状に効果が高いのが「杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)」。中国では「飲む目薬」として非常に重宝されています。

執筆:漢方のスギヤマ薬局 杉山卓也

2013年8月28日