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花粉のメカニズムと中成薬

皆さん、花粉症のメカニズムをご存知でしょうか?
花粉症のメカニズムをご存知ですか?

人間の体には外部からの異物(抗原)が体の中に入ってくると、これを攻撃する「抗体」というものを産生する「免疫」という能力が備わっています。
抗体により、我々の体は外部の刺激から守られている訳です。

しかし、この抗体が一定量を超えてしまうと、それまでの正常な免疫反応とは異なる働きを起こしてしまう、これが「アレルギー反応」です。
免疫反応というのは体を守る反応(例:はしかやおたふく風邪に二度とかからない等)なのに対し、アレルギー性鼻炎や花粉症などを引き起こしてしまうのやっかいなアレルギー反応であるわけです。

花に対し作られる抗体は「IgE抗体」と呼ばれ、これが花粉症の引き金になりますが、人によりこの抗体が作られやすい人と作られにくい人がおり、さらに、花粉に多く接する事でこの抗体は体内に蓄積し、限界を超えると「免疫反応」の故障によりアレルギー反応が起こります。
衛益顆粒 えいえきかりゅう

これに対して中成薬では花粉症の種々の症状を改善させたり、壊れた免疫能力を修復する目的で用いられるものもあります。
ユニークなものとしては花粉の時期に外部からの刺激から身を守るバリアーである「衛気(えき)」を強化する「衛益顆粒(えいえきかりゅう)」という漢方薬などもあり、様々な花粉症対策に効果のある中成薬があります。

花粉症のご相談もお気軽にどうぞ。

執筆:漢方のスギヤマ薬局 杉山卓也

2013年8月28日