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冬の寒さで「腎(じん)」が弱くなりやすいですよ!

毎日、寒いですね。花粉症もたいへんですが、春が待ち遠しいです。

冷たい風が吹くと、寒さで血管が収縮して、血圧が上昇して、脳卒中や心筋梗塞を起こしやすくなります。
予防には、活血化?(かっけつかお)することが大切ですね。

空気が乾燥すると、ノドの粘膜の免疫力も低下して、風邪.インフルエンザ.ドライアイなどになりやすくなります。

風邪を引くと、熱による脱水から血栓ができやすくなることから、脳梗塞などにもなりやすくなります。そして、さらには膀胱や腎臓に影響を与えます。頻尿.ムクミ.膀胱炎を起こして、腎炎.ネフローゼなどの腎臓病も悪化しやすくなります。

漢方では、冬は「腎」の季節とされており、骨や腰もみな「腎」の統括下にあるものとされています。
したがって、リウマチ.関節炎.腰痛なども悪化しやすくなります。

身体が冷える冬は、「腎」が弱まります。漢方では「腎」は全身のエネルギーの源とされています。

冬は、閉蔵の季節です。冬は、精気(身体の熱源)を温存することが養生の基本となります。
皮毛は引き締まり、体外に熱を逃がさないようになります。代謝や活力の浪費を抑えて、省エネモードになります。

漢方でいう、「腎」は、腎臓のみにあらず、ホルモン代謝系、泌尿器、生殖器、免疫系の働きを含みます。

「腎」の働きが衰えると、骨が弱くなり、耳が遠くなり、皮膚から水分が抜けてお肌がカサカサしてきます。この状態を「腎虚」といいます。

「腎虚(じんきょ)」とは、腎の気(エネルギー)の低下した状態を指します。

気力減退、下半身脱力感(足に力が入らない.途中で休まないと歩けない)、排尿異常(頻尿・排尿痛)、脱毛、歯が抜ける、視力低下(かすみ目.ピントがずれる)、精力減退(ED)、更年期障害などの症状があらわれます。

「腎虚」には、腎陰虚と腎陽虚のタイプがございます。
それぞれのタイプに合わせて、漢方薬を選びます。
腎虚 の症状を改善!

「腎虚」の症状を治療するには、補腎薬(ほじんやく)を使います。

代表的な補腎薬には、鹿茸.海馬.杜仲などが配合された「イスクラ参馬補腎丸」がございます。

漢方薬のことや「腎」や「腎虚」や補腎薬のことや、イスクラ参馬補腎丸のご使用に際しては、お気軽にご相談くださいませ。

執筆:伊勢佐木町漢方堂 高木佳久

2013年8月28日