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本当の風邪・インフルエンザ予防「扶正祛邪(ふせいきょじゃ)」の考え

漢方には扶正祛邪(ふせいきょじゃ)という考え方があります。
これは簡単に言えば人間が持つ病気に抗う力を「正気(せいき=免疫力)」と呼んでおり、一方でこの正気のバランスを崩してしまう外部からの原因を「邪気(じゃき=ウイルスなど)」と呼んでいます。
つまり、病気になる原因は「正気が弱った時」と「邪気が強くなった時」の2つのケースが考えられるわけです。これをふまえて「扶正」とは「正気を強くする=免疫力アップ」のこと、「祛邪」とは「邪気を取り除く」という考え方です。

病院の薬は菌を殺したりする抗生物質がありますが、これはある意味で「祛邪」とも言えるかもしれませんが、抗生物質は体の有益な菌まで殺してしまいますので「扶正」ができず、むしろ正気を弱らせてしまいかねません。冒頭の常連様がおっしゃった「病院に行くほど病気になりやすくなる」というのはまさにこの扶正祛邪のバランスがちぐはぐになっているからに他なりません。扶正は漢方薬や自分の自助努力で行うものです。化学物質では残念なながらできないのです。

扶正の代表的なものは体を有害なものから守るバリア機能である「衛気(えき)」を養う「衛益顆粒(えいえきかりゅう)」を用いること。衛気は体表の温度調節や汗腺の調節を担い、免疫力そのものの力としても定義されます。

祛邪としては当店では「板藍根」を用いたお茶やのど飴が大人気です。

何千年も前から確立されてきた「扶正祛邪」の考え。
現代医学にはできない本当の意味での予防と治療がここにあると考えています。

とりあえず毎年インフルエンザワクチンを打っているのにインフルエンザに罹っているのよ!というお子様やご本人様は一度ぜひご相談ください。体の中から力をつける、という考え方はきっとお役にたつと思います。

2014年12月4日