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冷え性と漢方

冷え性と漢方

「冷え性」なんて言いますと「これまたベタなテーマね」と思われるかと思いますが、冷え性をなめているととんだことになりかねません。

一般的に冷え性は女性に多い症状です。女性は男性に比べると、熱を作り出す筋肉が少ない、皮膚の表面温度が低い、貧血や低血圧の人が多いことなどが理由として考えられますが、その他にも月経の影響などで、腹部の血流が滞りやすいといったことも、女性に冷え性が多い理由です。

女性よりも少ないとはいえ、近年は特に男性でも冷え性に悩んでいる人は珍しくありません。男性の冷え性の原因は、運動不足による筋肉の減少やストレス過多、生活習慣病による動脈硬化などが関わっているケースが多く、とくに高齢者では動脈硬化が進み、血行が悪化した結果として冷え性が起こることも多いので注意が必要です。

冷え性の改善は良い生活習慣(食事・睡眠・運動など)が大切ですが、それでも体質的な冷えはなかなか取りきれないことも多いもの。漢方を使って内臓機能を改善することもまた大変効果的です。

冷えと血液は大きな関連性を持ちますが、「血液の寿命」は120日程度、と言われておりますのでまずは血液の質を高める漢方薬などを使いながら4ヶ月程度をめどに服用を続けてみていただくことをお勧めします。

冷え性の放置は血液や内臓機能に負荷をかけ続けているようなものです。冷えは万病の元!体質に合わせた漢方による冷え性の改善方法をご提示させていただきますのでお気軽にご相談ください。

執筆:漢方のスギヤマ薬局 杉山卓也

2015年12月16日