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「瘀血(おけつ)」と「活血(かっけつ)」

「瘀血(おけつ)」と「活血(かっけつ)」

皆さんは「瘀血(おけつ)」という言葉をご存じでしょうか?瘀血とは、一言でいえば「血液の粘度が高くなり、血の流れが悪くなった状態」です。健康維持には血液がいきいきと流れていることが大切です。ところが、この血液が汚れたり、滞ったりしてしまうと逆に体に害を及ぼすようになります、漢方ではこれを「瘀血」と呼びます。原因は運動不足、偏った食事、不規則な生活など様々ですが、現代社会は瘀血の原因に溢れています。中でも精神的なストレスは現代における瘀血の大きな原因と言えるでしょう。血液の流れが悪くなると、酸欠や栄養不足となり、内臓や脳の働きをも悪くし、成人病だけでなく、認知症や鬱などの精神疾患の原因にもなります。瘀血が悪化すると血管をふさぎ血の流れを妨げ、狭心症や脳梗塞をもたらすこともあります。このように健康に欠かせない「血」が悪い状態になることを「瘀血」と呼びますが、逆に良い状況に転化していくことを「活血(かっけつ)」と呼び、活血薬と呼ばれる漢方薬を用いたり、生活を見直すことで本当の意味での「サラサラ血」を作っていくことが可能になります。例を挙げてみますと中成薬である「冠元顆粒(かんげんかりゅう)」をはじめとした活血薬は大変に効果的と言えるでしょう。

新年はまずは体の根本を担う「血」を見直してみませんか?いつでもご相談ください。

執筆:漢方のスギヤマ薬局

2016年1月6日