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なぜ衛益顆粒はこんなに効くのか?

なぜ衛益顆粒はこんなに効くのか?

花粉症の季節になるとにわかに人気が出る「衛益顆粒(えいえきかりゅう)」。でも実は花粉症だけに使うのはもったいないくらいすごい力を秘めているんです。

衛益顆粒は「黄耆(オウギ)」、「白朮(ビャクジュツ)」、「防風(ボウフウ)」という3つの生薬だけで構成されたシンプルな漢方薬です。漢方の目的としては「衛気(えき)」と呼ばれる免疫のバリアを増加させる、という風に私はいつも説明していますが、少し化学的な言葉を使いますと、弱った皮膚や粘膜細胞を強化し、外部からの刺激から身体を守る力を増加させる漢方薬です。ですから花粉はもちろんですが、ウイルスや細菌、ハウスダストや有害な化学物質(黄砂やPM2.5など)、高低温、湿気や乾燥からも身を守る能力が高まりますので、風邪や呼吸器の疾患、季節の変わり目の体調不良、皮膚疾患(かゆみや蕁麻疹など)などの改善にもつながります。さらにバリア機能が高まるというのは言い換えれば「免疫の調整力がつく」ということにもなりますので、免疫過剰で起こる病気(花粉症・アレルギー性鼻炎、慢性蕁麻疹、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、潰瘍性大腸炎、過敏性腸炎など)も免疫不足で起こる病気(感染症・帯状疱疹・ヘルペスなど)もどちらもケアできるわけですからこれはかなりすごいことですよね!

ですから使い方としては慢性的に疲れている、アレルギー疾患を持っている、気温の変化に弱い、感染症にかかりやすいなどというお悩みがある方はまずお試しいただいて良いと思います。副作用の心配なく免疫力の調整をしてくれるという漢方薬の素晴らしい力を体感する入門編漢方としても優れております。まずこの花粉の時期から是非お試しください!

とっても良い薬です^^

執筆:漢方のスギヤマ薬局 杉山卓也

2016年3月18日