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「気が回らない」と言われてしまう方へ

「気が回らない」と言われてしまう方へ

よく「気が回らない」と言われてしまう人がおられると思います。

一般的には「思慮が足りない」という意味で使われるこの言葉。あまり言われて嬉しい表現ではありませんよね?でもひょっとしたらこれ、ただその人の性格的なものだけではないとしたらどうでしょうか?

どういうことかと言えば、気が回らない、に類似する言葉として「気が利かない」とか「気のゆるみ」などが挙げられますが、これらはいずれも思考の低下からも起こりうるものです。
つまり周りのことを気にかける精神的な余裕がない、ということですね。これは漢方でいうところの「気滞(きたい)」という状態です。

慢性的な精神的負担(気がかり)が続くことで体のエネルギーの流れが滞ってしまい、この状態が起こります。
気分の落ち込みやイライラ、めまいや肩こり、不眠といった症状も付随して起こってくるのも特徴と言えるでしょう。

寒い時期はそれでなくとも気の流れが鈍くなります。
一度大きく深呼吸をして気持ちを落ち着けてみましょう。
香りの良い食べ物やアロマ、半身浴なども効果的です。
とにかくリラックスを心がけることが大切です。

それでも不調が取れない場合はこの気滞症状の改善に期待が持てる(ダシャレじゃありません)「逍遥丸(しょうようがん)」などをお試しください。きっと「気のつく」人になれること請け合いですよ!

執筆:漢方のスギヤマ薬局 杉山卓也

2016年3月1日