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肝臓を漢方でいたわりましょう

年末年始のこの時期・・忘年会やお付き合いでとかく暴飲暴食や無理な生活が続きがちかと思います。特に体に問題はないから・・と思って無理を続けていると実は知らず知らずに大変な事態になっていることも。特に気をつけていただきたいのは「肝臓」の健康です。ただし肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれるように、神経が通っていないため、 多少の痛みや機能低下ではほとんど自覚症状はありません。それ故、ほとんどの人は知らず知らずに肝臓を酷使し、機能を低下させている恐れがあります。

肝臓の機能低下や疾患は、肝臓そのものの痛みとしては現れないものの、 他の箇所に症状が現れます。特に「黄疸(おうだん)」は肝疾患の最も典型的な症状です。肝臓は古くなった赤血球を破壊し、胆汁中に捨てる作用がありますが、 肝臓の障害によってこの機能が正常に働かず、破壊した赤血球で作られたビリルビンという黄色い色素が胆汁でなく、血液中に漏れてしまうため黄疸を発症してしまいます。日本人の場合、眼の黄色みが分別し易いと思いますが、この症状が出ていたら実はすでにかなり危険な状態です。

肝臓が悲鳴を上げている場合、まず殆どのケースで出てくるのが「強い倦怠感や疲労が続く」ということです。肝臓は体内の不純物を解毒したり、体にとって必要なものを代謝したりと様々な働きを担ってくれています。多量の飲酒を毎日続けたり(週5日以上はNG)、添加物の多い食品を食べ続けたり、ストレスの多い生活が続いたりすることで肝臓は負担を受け続けていきます。肝臓への負担はまた、内臓だけではなく脳の働きや情緒行動の正しい働きにも悪影響を与えますので、肝臓に負担を与える生活は本当に体と心を侵していくことに直結します。当店ではこの肝臓機能を大きく改善させ、受ける負担を軽減させる「木鶏丹(もっけいたん)」と「田七人参(でんしちにんじん)」という素晴らしい中成薬のご用意があります。いずれも肝臓への負担を与えているというご自覚がある、または家族から指摘される、という方は手遅れになる前に是非試していただきたいアイテムです(ご本人様の病態のタイプによってどちらかより適するものをご紹介させていただくことになります)。

肝臓は生命活動を担う内臓の統轄を行う本当に大切な臓器です。前述いたしましたが「沈黙の臓器」が沈黙を破る時はすでに手遅れ、という事が少なくありません。毎日の飲酒が数年以上続いておられるような方は特に要注意です。生活の見直しも必須にはなりますが、回復を強力に後押ししてくれる肝臓の中成薬をご活用下さい。

 

執筆:漢方のスギヤマ薬局 杉山卓也

2016年12月3日