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GW後の不調が続く方へ

GWが終わってからなんとなく気が抜けたような感覚が続いていたり疲労感が抜けない、気持ちの浮き沈みが止まらない、といったような訴えをお寄せになる方が大変に増えています。

これは実は大型連休で使ってしまったエネルギーの回復が日常生活に戻って上手くできていなかったり(これを漢方では「気」の消耗の回復が上手くいっていない、と捉えます)、楽しい休み期間から現実に引き戻されてしまったことで流れるエネルギーの停滞が起きてしまった(これは漢方では気の滞り、「気滞」と呼びます)状態になっている可能性が高いと思います。

しっかり休んだのになぜそんなことに?と思われるかもしれませんが、今回のような例を見ない大型連休ですと体のリズムを崩してしまう方が多く、普段とは違う形で消耗してしまい、そのリズムが取り戻せていないというのが最大の原因でしょう。

だからこそ「しっかり休んで」というのが改善方法にならないというのが厄介です。気持ちの浮き沈みが止まらない気滞タイプの方には気を巡らせる逍遥顆粒などの漢方薬で「理気」を。連休中の不規則な睡眠などによりリズムが崩れて疲労感が取れなくなってしまった方には心脾顆粒などの漢方薬で「補気」することがお勧めできます。

どちらにせよ体の中で「何が起こっているのか」の見極めが漢方を飲む際には必要になりますのでお悩みの方はその状況が体に固定化し、慢性化してしまう前にご相談をいただければと思います。

2019年5月11日