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耳鳴りの養生

耳鳴りとは耳の中で、ご自身だけが聞こえる共鳴音で「キーン」「ジー」といったような音と表現されることが多いですが耳鳴りの音や種類、強度は人によってそれぞれ異なります。これは原因が異なる、というのが最も大きい要因でしょう。高い音、太い音、低い音、または変化する音色の場合など非常に多岐にわたります。耳鳴りは、高齢の方に起こる、というイメージがあるかもしれませんが、近年では僕のお客様を見るとむしろ若い方からの相談のほうが多い印象があり、実際あらゆる年齢および環境の人々に発症する可能性があります。特に日頃から騒音やストレスにさらされている人にリスクが大きくあります。ほとんどのタイプの耳鳴りには難治性で治療法はないとされ、特に時間が経ってしまった耳鳴りは病院でもさじを投げられてしまいがちです。

ただ、西洋医学で対応できない場合も漢方でなら対応が可能なケースは実はかなり多いのです。耳鳴り治療のキーワードになるのは「腎」と「肝」です。

現代の耳鳴りを見ますと肝腎両方を正していく必要性が多いです。加齢だけではない心因性の耳鳴りの何と多いことか・・そしてその結果、若くして腎を傷めてしまう人もたくさんおられるわけです。

年齢=腎 ストレス=肝の方程式が成り立たない多角的な視点での治療が求められる難しい疾患、それが耳鳴りですので耳鳴りを起こしている方の体質や状況を把握した上で最適な漢方薬を組み立てさせていただきます。

ただ、お悩みの方はできればなるべく早く、ご相談いただきたいと思います。

2019年11月12日