寒さが強くなってくる冬の時期、「冷え」にお悩みの方からのご相談がぐっと増加します。

冷えの原因は？と言われるとまずは「血行」「血液量」といった血液にまつわるものが多い傾向にあります。運動不足や寝不足などといった筋肉量の低下や内臓の代謝能力の低下によって体に血液を作れない、あるいは全身に血液を循環させることができないということで冷え性が増悪する、というメカニズムですね。
これに対しては造血能力を持った漢方薬や、血液循環を正す漢方薬を合わせながら運動習慣をつけたりと生活習慣を改善させていく方法である程度の時間はかかるものの、状況を改善させていくことが期待できます。

ただ、こうした漢方治療を長期に渡って続けているのにも関わらず冷えの改善がみられない、という方も少なくありません。実はこれは「陽気不足」という原因が隠れていることがあります。「陽気」というのは体を温める熱エネルギーのことで、疲労やストレスによる内臓機能の低下や、加齢によっても引き起こされます。

これに対しては血のケアだけでは効果が見られません。「陽気」を補う漢方薬が必要なのです。
代表的な漢方薬として「参馬補腎丸（じんばほじんがん）」などがあります。
特に加齢とともに冷えが増悪するようなタイプの方はぜひお試しいただきたいと思います！