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物事が決められない・・それは胆虚かも!?

いつも優柔不断で決断することができない、できたとしても自分の決めたことにいつまでもうじうじ悩んでしまう・・貴方がもしこんなタイプであるならひょっとしたら「胆虚(たんきょ)」というタイプかも知れません。胆虚というのは決断力に乏しくいつもオドオドビクビクしてしまうようなそんな病態です。

「胆力」という言葉がありますよね、この胆力が不足しているような状態をイメージしていただけると良いと思います。これも中医学では立派な病態のひとつなんです。その他にも夜眠っている時に悪夢を多く見たり(多夢といいます)、胃腸系の具合が慢性的に悪い、などという不調を抱えていることが多くなります。胆力というのは決断力と言い換えても良いと思いますが、実は人間の日常生活で最も決断力を必要とするのは「眠る時」と言われていることをご存知でしょうか?

ですから胆力不足の方は「決断力不足の不眠」に陥る可能性が高くなります。また、実は胆力不足以外にも胆虚になる場合があります。それは体内に「痰熱」と呼ばれる病態があらわれるケースです。痰とは咳嗽時に喀出する痰を指しますが、これは中医学で表現される痰は身体に流れる水が停滞して熱をもち凝集化した結果、粘性化したものを指します。そして熱をもったため、痰熱ともいわれます。痰熱は、ストレスにより粘液状の分泌物が多くなったり、胃腸の働きが悪い人が、水分を取り過ぎて体内に病理的な水湿(湿邪)が長く停滞すると熱をもち、さらに粘り気を増し、体内の気血水の循環を滞らせてしまいます。胆虚や痰熱による不調を改善するのが「温胆湯」という漢方薬。この記事にあるお悩みを感じているのであればぜひご相談下さい。

2021年11月17日