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冷え性を「直す」生活と漢方薬

特に女性の7〜8割が抱えていると言われる「冷え性」ですが、ただ単に冷えを感じる、というだけではなくむくみ、頭痛、腰痛、肩こり、うつ、不眠、多夢(夢を多く見る)など実に様々な不調と連動して起こることが知られています。

冷え性が女性に多い理由としては、女性の生活習慣の方が冷えを招きやすいこと、一般に女性のほうが男性より筋肉量が少ないこと、月経・出産・閉経などに伴ってホルモンのバランスが崩れやすいことなどがあげられます。体の内外に寒さを感じると体内の熱を外に逃がさないように末梢の血管が収縮し、体が緊張状態になり、冷えが起こります。血行が悪いと体内の熱を末端までうまく運べず、手足に冷えを感じるようになる。また、筋肉が少なければ体内で十分な熱がつくれず、体の芯から冷えを感じるようになる。これが冷え性の主なメカニズムと言えます。

では冷え性の改善には何が役立つか?というとまずは冷たいものを摂らないこと、体を冷やさないこと。当たり前ですが大切なことです。ただし生姜や香辛料など体を温める食材も有効ですがこれはあくまでも一時的なもの。バランス良く栄養を摂ることのほうが大切です。

タンパク質は運動とは関係なく熱を産生するのに対し、炭水化物は筋肉を動かすと蓄えられたグリコーゲンが産熱する仕組みなので運動量の少ない方は炭水化物より良質のタンパク質(豆類や鶏肉等)を摂ることで冷えの改善に繋がりやすいです動かないと過剰な炭水化物は脂肪になってしまうので注意しましょう。その他に、体内の気血を増やすための漢方薬や血流の障害を改善する漢方薬などを継続的に使うこともまた冷え性の改善に役立ちます。また胃腸などの消化器官が弱い人も冷え性になりやすいので個別に適する漢方薬を使っていくと良いでしょう。お悩みの方はいつでもご相談ください!

2021年10月16日