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老化に抗酸化という考え方

私たちの体は酸素を利用してエネルギーを作りだしていますが、酸素を利用すると同時に「活性酸素」を体内で生じています。

活性酸素が私たちの細胞を傷つけ、被害をもたらします。主に活性酸素は老化、がん、シワ、しみ、糖尿病や脂質異常症、動脈硬化などの生活習慣病の原因となります。活性酸素は年齢とともに増えるとも言われていますが、ストレス、食品添加物、タバコ、激しい運動、多量飲酒、紫外線なども活性酸素が増える原因とされます。その他にも活性酸素を増やす因子は身の回りにたくさん存在していますので体内で増えた活性酸素を除去していくことが、老化や、がん、生活習慣病などの予防になります。活性酸素によって酸化を抑えることを、抗酸化と言い、活性酸素から体を守ることを「抗酸化作用」と言います。

抗酸化作用を持っている食材は色々と知られていますが、例を上げてみるとイソフラボン(大豆)、ケルセチン(玉ねぎ)、カテキン(緑茶)、テアフラビン(紅茶)、セサミン(ごま)、クルクミン(ウコン)、クロロゲン酸(コーヒー)、フェルラ酸(米ぬか)、システインスルホキシド類のアリシン(にんにく)、イソアリシン(ネギ類)、α-カロテン(人参の葉、黄ピーマンなど緑黄色野菜)、β-カロテン(人参、ほうれん草、小松菜など緑黄色野菜)β-クリプトキサンチン(温州みかん、パプリカ、柿など)多岐にわたります。

一つだけをたくさん摂るのではなくバランス良くこれらを食卓に並べるのはとても有効ですね。

漢方薬でも高い抗酸化作用を持つことがわかっているものもあります。
抗酸化作用には血管などを若く元気に保つ作用もあるので加齢と共に不安が増している方はぜひ一度ご相談いただければと思います!

2022年2月11日