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春の貧血にご用心!

春は肝の季節というお話していますが、中医学における「肝」の働きは新陳代謝を担うだけではなく「血液を貯蓄する」という働きもあります。すなわち春の陽気で肝の働きが落ちることで「肝血(かんけつ)不足」という病態が起こることがあります。そうなるといわゆる貧血症状が起こりやすくなり、立ちくらみやめまい、顔面蒼白などの症状が現れることがあります。普段病院では貧血を指摘されたりはしないけどなぜかこの春の時期になるとフラフラ元気が出なくなる・・・そんな方、実は少なくありません。

対策としてはこの失った「肝血」を補ったり、そもそも春時期による肝の傷み、失調を改善する漢方薬などがオススメです。婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)や杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)などがポピュラーですが、肝の調子は個人個人で異なりますのでご相談いただければ最適な漢方薬をご用意させていただきます。「春の貧血」にお悩みの方はいつでもご相談くださいね!

2022年3月15日