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脱毛の原因を中医学で改善!

「脱毛」にお悩みの方は少なくありません。脱毛のメカニズムは残念ながら医学的には完全には解明されていません。一方で中医学では「髪は血のあまり」と言われ、血が体内に充分にあって循環にも問題がなければ髪には栄養がいきわたり、髪質改善や脱毛予防につながる、と考えられています。

それゆえにまずは「血を補う」というコンセプトの漢方薬が脱毛のお悩みには使われるケースが多いです。血を補う漢方薬としてよく使われるのは「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」などがありますが胃腸の働きが弱く、飲食物をきちんと血肉に変えることができないできない場合などは四君子湯(しくんしとう)や参苓白朮散(じんりょうびゃくじゅつさん)などを用いることでまずは胃腸の機能を回復させることを目的とする場合もあります。

また、血と同じくらい重要な要素として「腎(じん)」という部位も脱毛のお悩みの際には注目します。中医学における腎とはホルモンの分泌や生命維持の根源となるエネルギーを作り出す場所として定義されており、特に女性は35歳、男性は40歳あたりを境にこの腎が年々衰える傾向にあります。そうなると髪を栄養することができずに白髪が増えたり脱毛に繋がることが増えてきますので腎の働きを改善し、補う「補腎薬(ほじんやく)」というカテゴリーの漢方薬も合わせて使うことで脱毛のお悩み改善に役立つことができます。

その他にも問題となっている生活習慣があればそれを分析し、個人個人の体質や状況に合わせての指導をさせていただきますのでお悩みの方はぜひご相談ください。

2023年5月16日