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繰り返す口内炎、口臭、口角が切れる、は胃腸不調のサイン!

繰り返す口内炎に悩んでいる方で最近口臭が気になったりやたらと口の端(口角)が切れてしまう、という場合は胃腸系にダメージが蓄積して機能が低下している可能性があります。

中医学では胃腸系は「脾胃(ひい)」と呼ばれ、冷たいものや生もの(刺し身など)、味の濃いものや脂肪分の多いものによって傷む、とされています。こうした食事が日常化していたり、夕食が寝しなの遅い時間になっている、あるいは夜遅くにアルコールを毎晩飲んでいる・・こんな場合にも注意が必要です。胃腸が弱ると摂取した飲食物が消化できなくなり、胃部に停滞してしまいます。ここで胃もたれや慢性的な胃痛、下痢軟便などが起こることが増えます。

この状態をさらに放置してしまいますと停滞した食べ物が胃の中で「痰湿(たんしつ)」と呼ばれる毒性を持った不純物に変化し、さらに胃腸の働きを阻害してしまうことになり、胃炎や潰瘍、逆流性食道炎や潰瘍性大腸炎などに繋がっていくこともあります。冒頭に挙げました「口内炎」「口臭」「口角の切れ」はいずれも胃腸内に負荷がかかっている「サイン」と言えます。中医学的な対策としては落ちた胃腸機能を回復させる、停滞した飲食物の消化を促す、その他に胃腸を荒らす原因となっているもの(ストレスなど)から胃腸を守るなど様々なものがあります。

胃腸の不調を感じる方はその原因をきちんと調べた上で適正な漢方薬をご用意しますのでお早めにご相談ください。

2023年6月14日