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夏時期の慢性蕁麻疹や原因不明の湿疹対策

夏の時期はあせもや湿疹など皮膚疾患が増えますよね。これは汗をかくことによって引き起こされる夏特有の症状です。加えて夏時期にはこうした汗に起因する湿疹だけではなく、原因不明の蕁麻疹や湿疹が起こることも少なくありません。その原因として考えられるのが、夏に胃腸への負担が大きくなったことで胃腸機能が低下し、消化や吸収に問題が起こってしまうことで体の中に熱毒が溜まってしまい、これが湿疹の原因になってしまうケースや、夏のアルコールの多飲や暑さによる疲労のために解毒を担う肝臓機能が低下してしまうことなども考えられます。こうしたケースでは外から炎症を抑える皮膚の薬を使っても改善はなかなか見込めず、激しい湿疹が全身に広がっていくケースも多くなかなか厄介です。

このような湿疹に対し、中医学の世界では「清熱解毒」という独特の治療法が存在します。これは低下した内臓機能を改善し、同時に体に蓄積してしまった熱毒を清熱(冷ます)する事により内部から湿疹や蕁麻疹を改善させていくという治療方法になります。症状ごとに使い分ける必要がありますが、便秘を伴う場合は「清営顆粒(せいえいかりゅう)」、肝機能の低下による場合は田七人参(でんしちにんじん)など効果の良い様々な漢方薬、生薬由来のアイテムをご用意することが可能です。原因不明の湿疹に不安やつらい思いをされている方はぜひご相談下さい。漢方薬と養生方法を個別に指導させていただき、改善のお力になれると思います!

2023年8月17日