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冬の気持ちの落ち込みの原因と対策

冬は日照時間が短くなることでうつなど心の病を発症しやすくなる時期であることは広く知られている事実ですが、実は「冷え性」でもメンタルの不調が出ることがあります。

冷え性は体内の血液不足、血液循環の低下が原因となって引き起こされるとされますが、これらは中医学においてそれぞれ「血虚(けっきょ)」や「瘀血(おけつ)」と呼ばれる病態です。血虚の病態になると不眠や記憶力、集中力が低下したり、気力が減退することがあります。また、瘀血でも血流が悪くなることによって精神的な不調が出ることがありますので注意が必要です。

また、冬の寒さは体を活発に動かすための「熱エネルギー」として中医学で定義されている「陽気(ようき)」が消耗しやすい時期です。陽気が不足することでも全身の冷えが起こることがあり、同時に気持ちの落ち込みや元気が無くなってしまうこともあります。まとめますと冬に起こりやすい「冷え」が引き起こすメンタル不調の原因は「血液不足」「血行不良」「陽気の不足」の3つであることが多い、ということになります。血液不足は冷えと無関係に胃腸虚弱などでも起こることがありますが、心脾顆粒(しんぴかりゅう)などでメンタル不調も合わせて改善することが期待できます。

また血行不良や陽気の不足はお腹や足を中心に物理的に温めることも大切ですが、駆瘀血、と呼ばれる血液の流れを改善する作用のある冠元顆粒(かんげんかりゅう)や陽気を補う参馬補腎丸(じんばほじんがん)などを用いることでも改善させることができます。原因を見極めて冬のメンタル不調をきっちり改善させましょう!いつでもご相談下さい。

2024年2月2日