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春の不調の原因と対策について 

「春」という言葉の語源は「発る」「張る」から来ている、と言われます。万物が芽を出し活動的になり始めるこの時期は「陽気」と呼ばれる活発に動くためのエネルギーが大気中に満ちてきますので冬の間に溜め込んだエネルギーを発散するには良い季節なのですが、急激な陽気の増加によって頭痛や充血、そわそわする感じ、イライラ、不眠、肩やお腹の張りなどの不調が出やすくなる時期でもあります。

中医学ではこの原因は「肝(かん)」が高ぶるせい、として考えています。肝とは中医学の考えで内臓を分類した一つで、新陳代謝や体内の解毒、血液を貯蔵する力があると考えられています。春はこの肝が調子を崩しやすい時期です。

対策としてはレモンや柑橘、酢などの酸味を適度に摂ることや逍遥顆粒や開気丸など肝を元気にする漢方薬も有効です。季節の良い春ですが、実は自律神経や体調の不良が多い時期でもあります。対策を取りつつ素敵で健康的な春をお過ごし下さい!

2024年2月15日