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冬に腰痛が多く起こる理由と対策

2月に入って続々とご相談をいただくのが「腰痛」のお悩みです。ギックリ腰や朝起きた時からの激痛、体を起こせない・・などが多いです。腰痛は大きく生活の質を低下させてしまいますよね。

しかしなぜ寒い冬に腰痛の相談が増えてしまうのか?その秘密は「腰と腎」という関係にあります。中医学において腰は「腎の府(ふ)」と呼ばれ、密接な関係性があるとされます。実際に腎と呼ばれる部位は加齢により誰でも弱っていきます。腎が腰に栄養を送り、その丈夫さを保つ、と考えられているため、腎が弱ると腰痛が出やすくなったり、ギックリ腰のように急に腰を傷めることが多くなります。腎は冬の寒さに弱い性質があるため、冬の寒さで腎が弱ることで、腎が虚弱な高齢の方や若い方でも腎が先天的に弱っている「腎虚(じんきょ)」という病態に傾いている体質の方は冬になると腰痛が頻発することになるのです。腰痛の原因は腎の弱りだけではなく、多岐に渡るものですが、冬になるとよく腰を傷める人は「腎虚の腰痛」である確率が高くなります。その他にも、足腰がだるい、物忘れ、耳鳴り、頻尿、白髪、難聴、精力減退、むくみなどの症状を伴う場合は腎虚の腰痛である可能性がより高くなります。

漢方薬では「独歩顆粒(どっぽかりゅう)」がこうした腎虚の腰痛に効果を発揮します。冬の寒さを温熱の力で温め上がら腎そのものも丈夫にしてくれる良い漢方薬です。毎年のように冬の腰痛に悩んでいる方はぜひご相談下さい。効果を感じることができると思います!

 

2024年2月15日