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漢方で子宝相談という選択肢

漢方相談で意外に多いのが「不妊」にまつわるご相談です。

日本では少子高齢化が叫ばれて久しいですが生活の変化によって子供を持つ意志を持つ夫婦が減っているのは確かに事実です。しかしながら晩婚化や共働きなど社会構造も大きく変化する中で妊娠の適齢期(一般的には20代〜30代前半とされます)を過ぎてから妊娠に臨まれ、子宝に恵まれないお悩みを抱える夫婦も大変多いのが現状です。

近年ではめざましい西洋医学の発展により、高齢での出産が可能になっているケースも多く見られるようになってきましたが、西洋医学で出産後のケアは残念ながらできません。そもそも高齢でなくとも不妊に悩む男女が多いのは生活習慣の問題や体質の問題などが根底にあることが非常に多く見られます。まずはこの点をしっかりと悩まれる夫婦ごとにしっかりと問題抽出したうえで改善する計画を練り、不足しているものを補う漢方薬を用いることで自然妊娠を促していくのが漢方の不妊治療です。この場合、妊娠前の体から妊娠中、妊娠後の体のケアを一貫して行っていくことになりますので母子ともにしっかりとしたお身体の状態で妊娠、出産に臨むことが可能になるというのは大きなメリットであると言えます。

西洋医学の不妊治療に何年も通っても妊娠できない、卵子や精子の状態が悪い、流産を繰り返す。こんなお悩みをお持ちの方はできればお早めに漢方治療を検討いただければ幸いです。生活養生と適正な漢方薬はきっと悩まれる方の大きな力になってくれると考えています。ぜひご相談ください。

2024年3月13日