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血管病と中医学

先進国で上位の死因をいつでも独占しているのは「血管病」です。
日本もそれは例外ではなく、なんと現代では三人に一人がなんらかの血管病により死亡しているという事実があります。

中医学の考え方では「人は血管と共に老いる」と言われています。
年齢とは関係なく、老けてしまう人、反対にいつまでも若々しくいられる人。これは「血管力」に差が出ていると思います。
血管を老化させてしまう原因としては過食や変色、運動不足などの悪い生活習慣をはじめ、大気汚染やストレス、食品添加物や放射能なども考えなくてはいけません。

ただ、タチの悪いことに血管の老化には自覚症状がないことがほとんど。そのため、ある日突然大病に襲われ、後遺症を残してしまったりすることもしばしば。
自分の血管の状態を知り、必要なケアを始めることで「強い血管」を作り、元気で長生きを実現しましょう!

まずとにかく気を付けなくてはいけないのは動脈硬化を進める「高血圧」。高血圧になると血管の内皮細胞を傷め、血管壁を膨らましてしまうことで血管を硬く、もろくしてしまうのです。
この内皮細胞というのは血管を広げてくれる「一酸化窒素」や血液が固まるのを防いでくれる「プロスタサイクリン」などの物質を作り出すことで血管の元気を守ってくれるものです。

さらに、高血圧の他にも「酸化ストレス」と呼ばれる原因も存在します。
「酸化」とは体を「錆びさせる物質」のこと。過度のストレスにより、体の中に酸化物質が生まれ、その結果、血管の老化を進めてしまいます。こちらもご注意。

さて、血管を元気にする生活習慣とは?まずは塩分量を減らすことはよく言われていますが、ただ減らすというのはなかなか難しいもの。
ここでオススメなのは、体内のナトリウム排出を促すリンゴ、いも類、海藻類などを積極的に摂るというやり方。「攻めの減塩」と私は呼んでいます。

また、睡眠時間については寝る時間を一定にすることが大切。何より睡眠の質を悪くしている病気を改善させることも大切。
冠元顆粒 婦宝当帰膠

運動については少しきつめの有酸素運動がお勧め。と言っても無理のかかるものではなく、一日1万歩(45~60分)程度のウォーキングで十分。少し歩調を早めて歩くと良いでしょう。
やや心拍数が早くなる感覚を実感しながら、を目安にされるとなお良いと思います。何事もやりすぎは良くありません。

血圧を下げるものとしては「田七人参」にその効果が期待できます。
また、血管や血液の質を改善させるのには「冠元顆粒」や「婦宝当帰膠」などを用いるのも効果的です。

執筆:漢方のスギヤマ薬局 杉山卓也

2013年8月28日