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【逍遙(しょうよう)の気持ちが五月病を防ぐ】

4月になり新しい生活が始まった方も多いかと思います。
それに伴いここのところご相談で多いのがお子様のチックや多動、大人になりますと気持ちのイライラ・そわそわ感、だるさ、無気力など。これらが悪化していきますといわゆる「五月病」へと移行していくケースが多くなります。

五月病とはざっくり漢方医学的に分類しますと「肝(かん)」の支配下でスムーズに流されるべき「気」「血」「水」の流れが体の各所で滞ることで様々な不調が出る状態としてとらえられています。すなわち五月病は漢方の定義で言えば「肝気鬱結(かんきうっけつ)」という病態が主たるものとされているのです。つまりは「肝の病態」と言えます。そしてこの肝気鬱結を引き起こす原因は何か?と言われれば3〜4月の気候や新しい環境に対する「ストレス」と一言で申し上げることができます。

事実、五月病の主症状は精神症状で言えばイライラや焦燥感が強く出たり、逆にヤル気を失ったり不安感が募ったり。肉体症状では頭痛・腹痛・不眠・疲れやすい・朝が起きれない・めまい・筋肉の痙攣などがあります。
これらはいずれもストレスにより「肝」が炎上し、その時期が続くことでいわゆる「燃え尽きてしまった」後の症状になります。3〜4月の刺激でボロボロになった体が引き起こすのが五月病、といえばわかりやすいでしょうか。

ですから五月病にかかりたくない!と思うのであればどうすればいいかと申しますと知らず知らずに蓄積している「ストレスの発散」を心がけるのが何よりです。お好きなことをしたり体を目一杯動かしたり気分を変えてみたり・・というのももちろん効果的。その他には香りの強い食材(セロリなどの香味野菜・柑橘類など)を積極的に食事に取り入れたりするのもよいでしょう。それでもダメなら「リラックス」の意味を持つ「逍遙(しょうよう)」の名を掲げる「逍遙丸(しょうようがん)」をお試しあれ。

飲めば溜まったストレスがスーッと外に抜け出ていきます。
(私も夫婦喧嘩の時には大変お世話になっています)

春は「肝の時期」と呼ばれる時期です。
この時期に負担のかかりやすい肝を逍遙丸でいたわり、やがてやってくるであろう五月病を跳ね除けるリラックスした気持ちを手に入れてください!
そのほかにも肝をケアする漢方薬はたくさんございます。ご自身にあった漢方薬をお選びください。お悩みの方はいつでもご相談ください。

執筆:漢方のスギヤマ薬局 杉山卓也

2015年4月20日