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微小血管の詰まりを改善!冠元顆粒

安静時に急に胸が締めつけられたり針で刺されたりするような痛みを感じた経験はありませんか?しかも検査をしても異常が見つからなかったという方も多いのではないでしょうか。

そんな症状がある時は、微小血管に異常があるかもしれません。「微小血管狭心症」と呼ばれるこの病気は、心臓の小さい血管が痙攣して起こる病気なのですが、まだ一般的に認知されてから日が浅く、さらに、検査で異常が出ぬくい性質から非常に見つかりにくいのです。

狭心症という病気の名前は、耳にされたことがあるかと思います。狭心症とは「心臓の冠動脈という大きな血管が狭くなって起こる病気」です。

これに対して微小血管狭心症とは、文字通り微小な血管が関係している心臓の病気です。微小血管狭心症は、狭心症の一種なのですが、通常の狭心症のように大きな血管が狭くなって起こるのではなく、小さな血管が痙攣して引き起こされます。これまでの狭心症と言えば大きな血管に脂分が積もって血管が細くなるタイプと、大きな血管が何らかの原因で痙攣して起こるタイプと、2種類とされておりましたが、ここに来て微小血管狭心症の存在が知られたことで従来用いていたニトログリセリンが効かない新たな狭心症が出てきました。微小血管狭心症は大きな血管が詰まるわけではないので、直接的な命への危険が出るものではありませんが、なかなか診断がつかず悩みを抱えがちです。微小血管狭心症は圧倒的に女性に多い病気で、特に更年期の女性、つまり閉経を迎える50歳前後に症状が出ることが多くなっています。原因としては女性ホルモンであるエストロゲンが関わっています。エストロゲンは、卵胞ホルモンと呼ばれることもありますが、このエストロゲンが十分に分泌されている間は、エストロゲンに血管を広げる働きがありますので、血管が収縮しにくくなっています。しかし加齢などの原因によりエストロゲンの分泌量が減ると、血管を広げる働きが弱まり、血管が収縮しやすくなります。そのため、更年期の女性に微小血管狭心症が起こりやすいのです。中成薬である「冠元顆粒」にはこの微小血管の詰まりを取り除く効果が確認されています。

従来の狭心症のケアでは取り除くことのできなかった微小血管のケアを進めるための大きな力になります。ご不安な方や原因のわからない胸痛にお悩みの方は是非おためしください。

執筆:漢方のスギヤマ薬局 杉山卓也

2016年2月16日