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免疫と漢方 そもそも免疫って何?

免疫と漢方 そもそも免疫って何?

「免疫力」という言葉を日常でも結構皆さんお使いではないでしょうか?でも「免疫力」ってどんなもの?と言われると意外と答えられないのでは、と思います。

免疫力というのはそもそも感染症などの病気にかからないための抵抗力の総称で、「獲得免疫」と「自然免疫」の2種類に大別されます。獲得免疫とはある感染症に罹った時に体の免疫細胞がこの病原体の情報を記憶し、次に罹りにくくしてくれる、というもの。これは「リンパ球」や「抗体」と呼ばれるものです。その一方、「自然免疫」とは呼んで字のごとく、体にもともと備わっている免疫機能のことで、体の初期防衛システムとして24時間休まずに病原体の侵入がないかをパトロールしています。この自然免疫には「樹状細胞」や「マクロファージ」、そして「NK(ナチュラルキラー)細胞」と呼ばれるものが有ります。

自然免疫は口や鼻、腸などの粘膜細胞で侵入してきた異物を食べたり排除することで免疫の最前線の場所から体を守ってくれています。体はまず自然免疫で防御し、それで処理しきれない場合に獲得免疫で第二弾の守りを発揮するというわけです。病気に侵された時に発熱や喉の腫れ鼻水など炎症性の症状が出ますが、これは体が健康状態を維持するために免疫たちが活躍してくれているために起こるものです。当店で言えば漢方薬や葉緑素などのアイテムは基本的に自然免疫機能を高める作用のものが多いと思います。

その他にも重要な免疫細胞が多く集まる腸管内の環境を整える乳酸菌製剤などが免疫を高めるために役立つものとしてお勧めしておりますが、自然免疫を高めるには①十分な睡眠 ②栄養バランスの取れた食事 ③ストレスの少ない生活 の3点も欠かせません。特にストレスが溜まると免疫細胞の働きを抑えてしまうコルチゾールというホルモンが分泌され、免疫力が低下してしまうと言われています。

基本的なことですが、毎日の生活の見直しも免疫力の向上には欠かせません。漢方や自然薬で体を支えながら自然免疫を高めて病気知らずの毎日を過ごしましょう。それぞれのお客様に合ったアイテムをお選びいたしますのでまずはご相談下さいね!

執筆:漢方のスギヤマ薬局 杉山卓也

2016年6月6日